【新しい時代へと繋いでいく!】
創業者である父、現会長の創業の想いを繋いでいくことを決心してから3年間、事業承継の勉強を経て、この度就任させていただきました。
私は3歳から父のトラックに乗り、朝3時に群馬県嬬恋のキャベツ畑へ収穫&運搬を一緒にしていたそうです。
私のほっぺが真っ赤になり、心配した父が病院へ連れていくと、「お父さん、ほっぺ真夏なのにしもやけだよ。」と先生に言われたそうです。今思えば、幼い頃からトラックに揺られて大きくなった私です。
運送事業は、特殊な仕事でもあり、いろいろなものを運ぶ観点からも、総合的に幅が広い業種でもあります。
その分、管理には氣を馳せる分野も多く、仕事にスピード感もある部分もあり、安全には総合的な管理が必要な仕事です。20年仕事に携わらせて頂きながら、いろんな方に学ばせて頂いてきました。
バブル崩壊してからの入社だったので、事業縮小の経緯も見て、いろんな思いを感じながら学ばせても頂きました。
事業承継に関しては、また違う視点からの学びでした。3年間の勉強をしながら、いろいろな心の変化ともに、環境の変化があったこの1年半でした。一番最初に学び始めたことは何を引き継いでいきたいのか?ということから始まり、創業者の歴史を学ぶことから始めました。
知らなかった父の姿や、本当の想い。手を差し伸べてくれた人。袂を分かちあった人。袖をすり合わせた人。など、一本の映画を観るような感覚になるほど、会社という一つの家の中を何百人という人間が出入りして、それに物語りがあることに驚かされました。
20歳からトラックに乗り60年間運送業と共に生きた人の話は、フィクションなので聴きごたえがありました。
父の名言は多々ありますが、「岩をも餅に変える想いでやってきた!」という名言は忘れられません。
団塊世代の人たちのハングリー精神の強さは並大抵のものではないことが、腑に落ちました。
時代の背景も大きな影響力がありましたが、これからは私たちが担い、新しいページを開き、物語を作っていきます。
2021年より新時代となりました。新しい時代となっても、すべてが刷新されるのではありません。
それに対応できる柔軟な心が必要です。
でも、ここで大切なことは、自然の摂理には反することは出来ないということ。
自然は厳しく暖かくいつも育んでくれます。自然界のルールからは誰も逃れられない。
良い悪いではなく、循環するかしないか。循環する流れは必要とされているということ。
そうでないものは、立ち止まり考え方向転換を考えなくてはいけない合図かもしれません。
自然の摂理を基盤に考えると、人間も自然の一部。
理知を学び成長していける人間として、無くしてはいけないものがある。
人として大切にしていくこと「笑顔・対話・行動力」
- 笑顔・・・顔は心の鏡「明るい未来へ向けて常に前向きな心で生きていく」
- 対話・・・理解力「人は話すことで、手放していき、自分自身を理解り整理していく。それが他者理解へと反映する」
- 行動力・・・現実化する「6方良し(自分/家族/作り手/渡し手/消費者/未来)を目指した行動を実行していく」
環境は新しくなっても、芯の部分では同じ気持ちを持って、人・事・物に接していきたい。
そんな人創りを自身と共にしていきたい。事業承継を学びながら、今はそんな答えにたどり着き、ここから初めて参ります。
Only Oneの人材が集まり、それぞれの個性を大切にし、All in One のチームで社会に貢献していく!
先代の想いを繋げ、そんな会社創りをしていきたいと思っています。
今後とも何卒よろしくお願い申しげます。
2021.10.14 就任挨拶 代表取締役 金本 紗和